ヘーゲモネー

曖昧さ回避 この項目では、ギリシア神話に登場する女神について説明しています。木星の衛星(Jupiter XXXIX Hegemone)については「ヘゲモネ (衛星)」をご覧ください。
『ヘーゲモネー』(1889年の絵画、メトロポリタン美術館所蔵)

ヘーゲモネー古希: Ἡγεμόνη, Hēgemonē)は、ギリシア神話に登場すると優雅を司る女神カリスたち(カリテス)の1柱である。その名は「女王」や「支配権」の意である。長母音を省略してヘゲモネとも表記される。

アテーナイで信仰されていたカリスたちは、アウクソーとヘーゲモネーの2柱の女神である[1]ヘーシオドスの挙げるアグライアーエウプロシュネー、タレイアの「三美神」には含まれない[2]。またゲーテによる『ファウスト』の中では、文芸の女神ムーサたちの一人タレイアとの混同を避けるため、ヘーゲモネーが代わりに入っている。

脚注

  1. ^ パウサニアス、9巻35・2。
  2. ^ ヘーシオドス『神統記』909行。

参考文献

  • パウサニアス『ギリシア記』飯尾都人訳、龍渓書舎(1991年)
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