陸貝

さまざまなカタツムリ(左上はナメクジ

陸貝(りくがい)は、陸産貝とも言われる陸生の貝類カタツムリナメクジを合わせたものである。

概要

基本的に、は失われ、外套腔として使い肺呼吸をする。ただし詳細な呼吸の機構は様々である。

陸生の貝類は腹足類巻貝の仲間)にのみ見られる。ただし、腹足類の様々な系統で独立に陸への進出がなされており、それぞれの間には腹足類という以上の類縁性は少ない。

有肺類が最大グループで、ほとんどの種が陸生である。ただし一部の種は貝殻を失いナメクジとなっている。

分類

陸貝は以下の科に含まれている[1](ほぼ全てが陸生のヤマタニシ上科と有肺類の科は省略)。分類は Bouchet & Rocroi (2005) を簡略化。

  • アマオブネガイ目 Neritimorpha
    • ヤマキサゴ上科 Helicinoidea
      • ヤマキサゴ科 Helicinidae
    • ゴマオカタニシ上科 Hydrocenoidea
      • ゴマオカタニシ科 Hydrocenidae
  • 新生腹足類 Caenogastropoda
    • ヤマタニシ上科 Cyclophoroidea
    • 吸腔類 Sorbeoconcha
      • 高等新生腹足類 Hypsogastropoda
        • タマキビ型目 Littorinimorpha
          • タマキビ上科 Littorinoidea
            • オカタマキビ科 Pomatiidae (incl. Annulariidae)
          • リソツボ上科 Rissooidea
            • カワザンショウガイ科 Assimineidae
  • 有肺類 Pulmonata

ギャラリー

  • ヤマキサゴ科 Alcadia conuloides
    ヤマキサゴ科
    Alcadia conuloides
  • ヤマタニシ上科 アズキガイ Pupinella rufa
    ヤマタニシ上科
    アズキガイ Pupinella rufa
  • カワザンショウガイ科 Omphalotropis rubens
    カワザンショウガイ科
    Omphalotropis rubens

出典

  1. ^ 佐々木猛智, “3.貝類の生息環境 陸上”, 貝の博物誌, http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/2002Shell/03/03300.html 
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