鈴木清司

曖昧さ回避 鈴木政二」あるいは「鈴木清次」とは別人です。

鈴木 清司(すずき せいじ、1942年5月1日 - )は、日本の映画音楽演出(選曲)家、音楽プロデューサー

来歴

1961年、日活入社[1]。録音助手などを務める傍ら、当時助監督だった村川透らと共にアマチュアグループ「日活ダンスバンド」を結成し、ギタリストとして劇伴のレコーディングなどに関わる。1968年にテレビドラマ『若い川の流れ』で「選曲」としてクレジットデビュー以来、それまで作曲家や録音技師などがサイドワークとして行っていた音楽演出=選曲作業を、独立した専門作業として新たに定着させた[2]

日活退社後は自身のオフィス「鈴木音楽事務所」を主宰し、日本テレビのディレクターだった田中知己の勧めをきっかけに[3]、“音楽監督”や“音楽コーディネーター”などの肩書で作曲家の選定、楽曲の発注といった作品全体の音楽設計を担う音楽プロデューサーとして活動。シチュエーション毎に楽曲を発注し、さらにその音源を1コマ単位で映像に合わせる音楽演出手法を得意としており、アニメ、実写問わず多数の作品に参加している。特に作曲家・ピアニストの大野雄二はドラマ『気になる嫁さん』以来長年にわたる共同作業者のひとりであり、『ルパン三世』では1977年スタートの第2シリーズから2013年の『princess of the breeze 〜隠された空中都市〜』まで作品の選曲・プロデュースに携わっていた。同作をはじめとしてトムス・エンタテインメント(旧東京ムービー)との繋がりが深く、『それいけ!アンパンマン』は1988年の放送開始以来一貫して音楽監督を担当し続けている。このほか、羽田健太郎手塚治虫出﨑統らと組む機会が多い。

実写では日本テレビ系での活動が多く、『熱中時代』をはじめとする水谷豊主演ドラマ、『大都会』『探偵物語』などの火曜夜9時ドラマ石原プロモーション作品、『あぶない刑事』をはじめとしたセントラル・アーツ作品や村川透監督による劇場映画などを多数手掛けている。

大野雄二によると、音楽監督という肩書きは鈴木の仕事に敬意を表してルパン三世のスタッフが名付けたものだという[4]

主な作品

テレビドラマ

映画

テレビアニメ

OVA

海外アニメ

OV

  • 狙撃 THE SHOOTISTシリーズ(東映ビデオ、東京放送、スポーツニッポン新聞社)
  • 兇悪の紋章(東映ビデオ、テレビ朝日)
  • 裏切りの明日(東映ビデオ、静岡けんみんテレビ)
  • ベレッタM92F 凶弾(東映ビデオ、テレビ朝日)
  • 野獣駆けろ(東映ビデオ)
  • 悪人専用(東映ビデオ)
  • 夜のストレンジャー 恐怖(東映ビデオ)
  • 傷だらけのライセンス(東映ビデオ)
  • 悪役商会 狼たちの仁義(東映ビデオ)
  • 死神の使者(東映ビデオ)
  • DANGER POINT 地獄への道(東映ビデオ)
  • 名のない男 破壊!(東映ビデオ)
  • 復讐の掟(東映ビデオ)
  • XX 美しき凶器(東映ビデオ)
  • ろくでなし(東映ビデオ)

洋画日本語版制作

バラエティ・教養番組

テレビゲーム

レコード制作協力

作詞

  • 松村とおる「戦国自衛隊のテーマ」(角川レコード) - 松村コージと共同

関連項目

出典

  1. ^ 『DIRECTOR’S MAGAZINE「特集 出崎統」 2007JUNE&JULY』第113号、青幻社、2007年。 
  2. ^ 『メモリーあぶない刑事』日本テレビ放送網、1989年。ISBN 4820389173。 
  3. ^ 『アニメーション監督 出﨑統の世界』河出書房新社、2012年。ISBN 4309272916。 
  4. ^ ルパン三世 ジャズノート&DVDより
  5. ^ “雪の女王”. トムス・エンタテイメント. https://www.tms-e.co.jp/alltitles/2000s/619101.html 2016年5月6日閲覧。 
  6. ^ “源氏物語千年紀 Genji”. トムス・エンタテイメント. 2016年5月22日閲覧。

外部リンク

  • WEBアニメスタイル・第27回 魅惑の鈴木清司音源
ルパン三世
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