潜在的に迷惑なアプリケーション

潜在的に迷惑なアプリケーション (: Potentially Unwanted Application, PUA) あるいは潜在的に迷惑なプログラム: Potentially Unwanted Program, PUP)とは、マルウェアほど悪質ではないが、健全とも言い難いアプリケーションを指す[1]

シマンテックは、PUAがセキュリティプライバシーの脅威となったり、コンピュータのリソースを浪費する可能性があり、ユーザーの許可なしにインストールされると指摘している[2]

ソフォスは、PUAに分類されるものとしてアドウェアダイヤラー、悪質ではないが不要なソフトウェア、リモート管理ツール、ハッキングツールなどを挙げている。

しかし、必ずしもすべてのユーザーにとって不要なものであるとはみなしていない。ソフォスは、アンチウイルスソフトウェアでPUAを発見することができるが、削除するかどうかはユーザーの判断に委ねられるとしている[3]

オンラインソフトウェアには、インストール時に他のソフトウェアもインストールするように勧めるもの(バンドルソフトウェア)があるが、これもPUAとみなされることがある。

こうしたものの対策として、バンドルソフトウェアをインストールしないようにするソフトウェアが存在する[4]

コンピュータゲームの人気に便乗し、ゲームソフトエミュレータを騙ってユーザーにインストールされようとするPUAがセキュリティベンダーによって報告されている。

それらはYouTubeのような動画サイトや、BitTorrentなどで拡散されている。こうした行為は、アフィリエイトプログラムで収益を上げることを目的としている[5][6]

脚注

  1. ^ “PUAとは 「不要と思われるアプリケーション, 潜在的に迷惑なアプリケーション」”. Weblio. 2017年7月31日閲覧。
  2. ^ “potentially unwanted application (潜在的に迷惑なアプリケーション)”. シマンテック. 2017年7月31日閲覧。
  3. ^ “概要: 不要と思われるアプリケーション(PUA)とは?”. ソフォス (2014年7月10日). 2017年7月31日閲覧。
  4. ^ 樽井秀人 (2017年10月4日). “迷惑アプリのバンドルインストールを防止する「Unchecky」v1.1 ~「Edge」にも対応”. 窓の杜. 2017年10月26日閲覧。
  5. ^ “「Nintendo Switch」の便乗詐欺に注意、迷惑アプリなどの被害も”. ZDNet (2017年3月31日). 2017年7月31日閲覧。
  6. ^ “ノートン、人気ゲームを偽って“潜在的に迷惑なアプリケーションをインストールさせる偽のTorrentサイト”についてのブログを公開”. Gamer (2016年6月9日). 2017年7月31日閲覧。
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