富原橋

静岡県道10号標識

富原橋(とみはらばし)は静岡県富士市富士宮市間を結ぶ富士川に架かる橋である。

概要

松野村(富士川町を経て現在は富士市)と旧芝富村(富原村、芝川町を経て現在は富士宮市)の間に富士川があり、渡河する為には渡し船を利用していたが、ひとたび増水すると利用できなかった。元々駿州往還岩淵・由比ルート上にあったうえ1915年大正4年)に身延線が芝富村まで延伸し、芝川駅が開業すると松野村の住民も芝川駅を利用することから早期架橋が叫ばれていた。

最初の橋は1930年昭和5年)に吊り橋として架橋され、富士川の増水に関係なく渡河することができるようになったが、車一台が通るのがやっとであり、さらに吊り橋の不安定さから車が通るたびに揺れるなど住人は恐怖を感じながら橋を渡っていた[1]

そのため戦後丈夫な橋に架け替えられることになり、1955年(昭和30年)に現在のトラス橋が竣工。それまで使われていた吊り橋は撤去されたが、松野側の橋脚の一部が現在も残されている。

諸元

  • 全長:200m
  • 幅員:6m(片側1車線、往復2車線)
  • 歩道がなく、大型車の往来が多いので注意が必要。

参考文献

  • 歴史的橋脚 登録番号:T11-025 富原橋(但し、こちらでは開通が1956年(昭和31年)3月となっている。)

脚注

  1. ^ 富士市写真館 富原橋開通式 昭和5年11月30日

関連項目

富士川の橋
釜無川

(上流) - 大武川橋 - 諸水橋 - 国界橋 - 新国界橋 - 鳳来橋 - 竹花橋 - 花水橋 - 台ヶ原橋 - 花水坂橋 - 釜無川橋(山梨県道横手日野春停車場線) - 穴山橋 - 入戸野橋 - 桐沢橋 - 武田橋 - 船山橋 - 双田橋 - 釜無川橋(中部横断自動車道) - 信玄橋 - 開国橋 - 鏡中条橋 - 釜無川大橋 - 浅原橋 - 三郡西橋 - (富士川)

富士川

(釜無川・笛吹川) - 富士川大橋(富士川西部広域農道) - 富士川橋(中部横断自動車道) - 富士橋 - 鹿島橋 - 月見橋 - 峡南橋 - 富士川橋(山梨県道割子切石線) - 中富橋 - 飯富橋 - 富山橋 - 身延橋 - 富士川大橋(中部横断自動車道) - 南部橋 - 富栄橋 - 万栄橋 - 新内房橋 - 釜口サイフォン橋 - 釜口橋 - 内房橋 - 富原橋 - 逢来橋 - 新富士川橋(新東名高速道路) - 富士川かりがね橋 - 富士川橋(東名高速道路) - 富士川橋(静岡県道富士由比線) - 富士川橋梁(東海道本線) - 富士川橋梁(東海道新幹線) - 新富士川橋(国道1号) - 駿河湾

カテゴリ カテゴリ
  • 表示
  • 編集