ラ・カンタータ!

ロマンチック・レビュー[1]ラ・カンタータ!』(La Cantata)は宝塚歌劇団星組[2]で上演されたレビュー作品。作・演出は岡田敬二[1]。24場[1]。併演は『カサノヴァ・夢のかたみ[2]』。

1994年8月12日から9月26日に宝塚大劇場[3]、同年12月1日から12月26日まで東京宝塚劇場[4]で公演された。

概要

題名の「カンタータ」は「交声曲」を意味し、ロマンチック・レビューシリーズ第8弾にあたるこのレビューは宝塚歌劇団創立80周年を記念に制作、上演された作品で、星組トップスター紫苑ゆうのさよなら公演である。なお、この作品から「ロマンチック・レビュー」の形式名が定着し、本格的にシリーズ化していく。

東京公演では一部、脚本を変更している[4]

場面

※宝塚公演のもの

第一章[5] オープニング
4人のレ・ガールズが歌いながら銀橋を通る。この舞台では黒バラの紳士・淑女が主題歌のバリエーションで華麗に歌い踊る。
第二章[5] ステート・フェアー
フレッドが素晴らしい人に出会いそうな予感をすると歌いながら銀橋を渡る。ステート・フェアの会場では、恋人達、親子連れが楽しく踊っている。突然、雨が降り出し、一人残ったアグネスとフレッドは一目で恋に落ちる。
第三章[5] テンプテーション
ある富豪のパーティに招かれたロバートは、その家の妻キャサリンに誘惑され、強く惹かれる。しかし、キャサリンの夫に見とがめられ、心を残して二人は別れた。ロバートはそのときのことを思い出す。
  • ロバート - 紫苑ゆう
  • キャサリン - 白城あやか
  • デイビッド - 夏美よう
第四章[6] シボネー・コンチェルト
ラテンのリズムでソロ、カップル、アンサンブルと形を変え、踊りが繰り広げられる。
  • ラテンの男S、シボネーの男 - 紫苑ゆう
  • ラテンの女S、シボネーの女 - 白城あやか
  • ラテンの男S1 - 麻路さき
  • ラテンの男S2 - 稔幸
  • ラテンの女S1 - 朋舞花
  • ラテンの女S2 - 星奈優里
  • ラテンの男S - 真織由季
  • ラテンの歌手女S - 出雲綾
第五章[7] ヒート・オン
青年がスイングしながらジャズを歌う。青年達が激しいリズムで踊る。
  • ジャズの青年 - 麻路さき
  • ジャズの歌手 - 真織由季、出雲綾
第六章[7] レ・ガールズ&ザ・ロケット
  • 音楽:高橋城
  • 振付:羽山紀代美
七色の衣装で、68人のロケット・ダンスが繰り広げられる。
第七章[7] 熱愛のボレロ
  • 音楽:吉崎憲治
  • 振付:羽山紀代美
熱愛の歌手が「熱愛のボレロ」を歌い、ボレロのリズムで情熱的な踊りとなる。
  • 熱愛の歌手 - 紫苑ゆう
  • ボレロの女 - 白城あやか
  • ボレロの男 - 麻路さき、稔幸、絵麻緒ゆう
  • ボレロの女 - 万里柚美、朋舞花、星奈優里
第八章[7] フィナーレ
  • 音楽:高橋城
  • 振付:羽山紀代美
フィナーレの歌手が"あなたに…"を歌い、若いカップルが踊る。また、スターが輝かしい思い出の日々を歌い、最後にパレードとなる。
  • フィナーレの歌手 - 一樹千尋
  • 歌うスター、フィナーレの紳士S1 - 紫苑ゆう
  • フィナーレの紳士S2 - 麻路さき
  • フィナーレの淑女S - 白城あやか
  • エトワール - 出雲綾

出演者

  • 紫苑ゆう
  • 麻路さき
  • 白城あやか
  • 稔幸
  • 真織由季
  • 絵麻緒ゆう
  • 神田智
  • 湖月わたる
  • 星奈優里
  • 月影瞳(東京公演のみ)

他、宝塚歌劇団星組生徒

スタッフ

  • 作・演出:岡田敬二[8]
  • 作曲[8]・編曲[8]:吉崎憲治、高橋城、南安雄、甲斐正人
  • 編曲:宮原透[8]
  • 音楽指揮:岡田良機[8]
  • 振付[8]:喜多弘、羽山紀代美、尚すみれ、山田卓
  • 装置:大橋泰弘[8]
  • 衣装:任田幾英[8]
  • 照明:加門清邦[8]
  • 小道具:万波一重[8]
  • 効果:中屋民生[8]
  • 訳詞:平野恵子[8]
  • 演出助手[8]中村一徳植田景子
  • 装置補:新宮有紀[8]
  • 衣装補:田口美香[8]
  • 制作:岩崎文夫[8]
  • 衣装生地提供:東レ 株式会社[8]
  • 制作:宝塚歌劇団

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c 90年史 2004, p. 28、30.
  2. ^ a b 90年史 2004, p. 27、30.
  3. ^ 90年史 2004, p. 27.
  4. ^ a b 90年史 2004, p. 30.
  5. ^ a b c 岡田レビュー 2009, p. 163.
  6. ^ 岡田レビュー 2009, pp. 162–163.
  7. ^ a b c d 岡田レビュー 2009, p. 162.
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 90年史 2004, p. 28.

参考文献

  • 岡田敬二『岡田敬二 ロマンチック・レビュー』阪急コミュニケーションズ、2009年11月7日。 
  • 執筆:國眼隆一 著、編集:森照実・春馬誉貴子・相井美由紀・山本久美子 編『すみれ花歳月を重ねて―宝塚歌劇90年史―』宝塚歌劇団、2004年4月1日。ISBN 4-484-04601-6。 NCID BA66869802。全国書誌番号:20613764。 

外部リンク

  • 『ラ・カンタータ!』歌詞情報(goo音楽)


前作
夢・フラグランス
ロマンチック・レビュー
1994年
ラ・カンタータ!
次作
ダンディズム!
宝塚歌劇団
 
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花組
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歴代副組長
 
月組
所属生徒
男役
娘役
歴代主演男役
歴代主演娘役

住江岸子・・笹原いな子・・初代有明月子・・雲野かよ子・・勿来なほ子・・轟夕起子・・浦島歌女・・淡島千景・・固定スター不在(筑紫まり加茂さくらら)・・八汐路まり - 初風諄 - 小松美保 - 五條愛川 - 黒木瞳 - こだま愛 - 麻乃佳世 - 風花舞 - 檀れい - 映美くらら - 固定スター不在 - 彩乃かなみ - 固定スター不在 - 蒼乃夕妃 - 愛希れいか - 美園さくら - 海乃美月(現役)

歴代組長
歴代副組長
 
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関連項目
歴代主演男役・主演娘役・組長・副組長の'・・'は先代次代関係なし、'-'は先代次代関係あり。◎マークは現在宝塚歌劇団に在籍している演出家。
ロマンチック・レビュー
ジュテーム Je T'aime (1984年)
上演

花組

上演期間

2月10日 - 3月21日:宝塚・6月3日 - 6月27日:東宝

主な出演者
アンドロジェニー -麗しき乙女たち- Androgyny (1985年)
上演

花組

上演期間

9月20日 - 11月5日:宝塚のみ

主な出演者
ラ・ノスタルジー La Nostalgie (1986年)
上演

月組

上演期間

11月14日 - 12月23日:宝塚・1987年3月4日 - 3月30日:東宝

主な出演者
ラ・パッション! La Passion (1989年)
上演

雪組

上演期間

2月17日 - 3月28日:宝塚・6月4日 - 6月28日:東宝

主な出演者
ル・ポアゾン 愛の媚薬 Le Poison (1990年)
上演

月組

上演期間

8月9日 - 9月18日:宝塚・12月2日 - 12月26日:東宝

主な出演者
ナルシス・ノアール Narcisse Noir (1991年)
上演

星組

上演期間

5月10日 - 6月25日:宝塚・8月4日 - 3月29日:東宝

主な出演者
夢・フラグランス Dream and Fragrance (1992年)
上演

月組

上演期間

1月1日 - 2月11日:宝塚・4月4日 - 4月29日:東宝

主な出演者
ラ・カンタータ! La Cantata (1994年)
上演

星組

上演期間

8月12日 - 9月26日:宝塚・12月1日 - 12月26日:東宝

主な出演者
ダンディズム! Dandyism (1995年)
上演

花組

上演期間

6月30日 - 8月7日:宝塚・11月3日 - 11月27日:東宝

主な出演者
La Jeunesse! (1996年)
上演

雪組

上演期間

8月9日 - 9月16日:宝塚・12月2日 - 12月26日:東宝

主な出演者
魅惑II -ネオ・エゴイスト!- Egoïste (1997年)
上演

星組

上演期間

5月9日 - 6月23日:宝塚・8月3日 - 8月30日:東宝

主な出演者
シトラスの風 Citrus (1998年)
上演

宙組

上演期間

3月27日 - 5月11日:宝塚・7月11日 - 8月17日:1000days劇場

主な出演者
Asian Sunrise (2000年)
上演

花組

上演期間

11月10日 - 12月18日:宝塚・2001年2月17日 - 3月25日:東宝

主な出演者
Rose Garden (2001年)
上演

雪組

上演期間

10月5日 - 11月12日:宝塚・2002年1月2日 - 2月11日:東宝

主な出演者
テンプテーション! - 誘惑 - Temptetion (2003年)
上演

宙組

上演期間

10月3日 - 11月17日:宝塚・2004年1月2日 - 2月1日:東宝

主な出演者
ASIAN WINDS! - アジアの風 - (2005年)
上演

花組

上演期間

11月4日 - 12月13日:宝塚・2006年1月2日 - 2月12日:東宝

主な出演者
ネオ・ダンディズム! - 男の美学 - Neo Dandyism (2006年)
上演

星組

上演期間

8月11日 - 9月18日:宝塚・10月6日 - 11月12日:東宝

主な出演者
Amour それは… (2009年)
上演

宙組

上演期間

4月17日 - 5月18日:宝塚・6月5日 - 7月5日:東宝

主な出演者
ロマンス!! (Romance) (2016年)
上演

星組

上演期間

8月26日 - 10月3日:宝塚・10月21日 - 11月20日:東宝

主な出演者
シトラスの風-Sunrise- (2018年)
上演

宙組

上演期間

3月16日 - 4月23日:宝塚・5月11日 - 6月17日:東宝

主な出演者
モアー・ダンディズム! (2021年)
上演

星組

上演期間

9月18日 - 11月1日:宝塚・11月20日 - 12月26日:東宝

主な出演者
GRAND MIRAGE!(2023年)
上演

花組

上演期間

7月7日 - 8月13日:宝塚・9月2日 - 10月8日:東宝

主な出演者
スタッフ
作・演出
作曲・編曲
振付
制作・著作
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