マリ共和国の鉄道

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マリ共和国の鉄道では、マリ共和国における鉄道について記す。

概要

マリ共和国国内で運行されている鉄道路線はダカール・ニジェール鉄道のひとつだけである。クリコロ港を起点として首都バマコを経由しセネガル国境まで延びている。セネガルに入ってダカールに至る。マリ共和国内の運行距離は729 kmである。軌間は狭軌の1,000 mmメーターゲージ)を採用している。

諸元

事業者

詳細は「ダカール・ニジェール鉄道」を参照

バマコ・ダカール線はかつて、マリ・セネガル合弁公有会社(1995年設立)が所有し、最終的には民営化を目ざした。機器と設備の更新を条件に、カナダの企業に運行権を25年契約で譲歩したのは2003年時点である。そのトランスライユ社(フランス語) TransRail社も企業買収の末、2016年で営業提携を停止した。

老朽化したと言われながらも、マリ国内では1999年時点の輸送量の概算は推定で貨物53万6千 t、旅客77万8,千人という。保線の状態は悪く、雨季には頻繁に線路が閉鎖される。潜在的な需要は見落とせず、内陸国のマリとダカール港を結ぶ輸送の要であり、マリからの輸出にとって2002年のコートジボワールの内戦はアビジャンへの輸送を混乱させ、ダカール経由の出荷がますます関心をひく契機となった。

2000年代初頭には新線を通す計画もあり、バマコからギニアに入り、クールーサ経由カンカンまで通じるはずだったが実現していない[5]

マリではバマコからカティおよびセネガル川左岸をカイ州に入り、ディアムー(Diamou)経由で中心都市Kayesへ向かう旅客車両が週に3日、運行していた(2013年時点[6])。

かつてのバマコ・クリコロ間では、少なくとも2005年から一部区間が不通である。衛星画像で見る限り[7]、使用されていない上、再び運行する前に、修理が必要な橋や軌道の基礎流出が多数、観察される。中国企業(中国鉄建)が主要区間の整備計画を受注し、TransRailとの提携が打ち切られると、営業権はその後ダカール・ニジェール鉄道(: Dakar Bamako Ferroviaire)に移った[8]

隣接国との鉄道接続状況

駅と沿線の都市

運用中

マリとセネガルの国境の街

  • キディラ(英語)Kidira

マリ国内

計画

廃止

  • クリコロ - かつての始発駅、川港。

営業距離

総営業距離は、2001年から2006年まで729 km、2008年から2014年当時まで593 km[9]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “sulzer engines in french west africa, senegal” (July 5th 2005-07-05). 2022年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月13日閲覧。
  2. ^ 特に明記されていない限り、この写真は使用料無料ではありません -640 x 480ピクセル(65.3 KB):撮影 : Christian DEROSIER. “1986年にモントリオール蒸気機関工場 (Montreal Locomotive Works) にて製造、CC2286の連結器 (65.3 Ko)” (フランス語). www.espacetrain.com. ルポCD1、写真09. 2012年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月13日閲覧。
  3. ^ “The Railways of Mali, 2010”. www.internationalsteam.co.uk (2021年8月30日). 2021年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月13日閲覧。
  4. ^ “Railpage”. www.railpage.com.a. 2022年1月13日閲覧。[リンク切れ]
  5. ^ a b 連邦政府調査部(英語). “Mali country profile | Country Studies : Mali” (pdf) (英語). Digital Collections. ワシントンDC 20540: アメリカ議会図書館. 2021年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2005年1月閲覧。パブリックドメイン
  6. ^ “Train travel from Dakar (Senegal) to Bamako (Mali)” (英語). www.seat61.com. 2021年11月17日閲覧。
  7. ^ “Welcome to the United Nations” (英語). www.un.org. 2022年1月13日閲覧。[リンク切れ]
  8. ^ 2016-03-23T14:15:00. “New operator for Dakar – Bamako railway” (英語). Railway Gazette International. 2022年1月13日閲覧。
  9. ^ “Mali - Railways - Historical Data Graphs per Year”. web.archive.org (2020年7月19日). 2022年1月13日閲覧。 “鉄道の定義:この項目は鉄道網とその支線の合計距離を示す。耐力レールの内側の間の距離の尺度とする。軌間の典型4種とは、広軌、標準、狭軌およびデュアルであり、世界の鉄道のおよそ6割は標準軌間1.4 m(4.7フィート)を採用する。国によっても異なり、国内でも統一されない場合がある。初期の鉄道敷設は主に現地の土地の状況や建設業者の意図に任され、費用面で安い狭軌鉄道は、カーブのアールをより狭くできる。広軌は安定性が高めで高速走行ができ、標準軌の鉄道は両者の中間をいく。 出典:CIA World Factbook-このページの情報は特記のない限り、2018年6月30日時点。”

関連項目

  • マリ共和国の交通(英語版)
  • Mali Profile Map 国際連合作成の地図(英語)営業距離

外部リンク

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「その他」は国家として承認する国が少ない、または無いものであり、国際連合には非加盟。国家承認を得た国連非加盟の国と地域の一覧独立主張のある地域一覧も参照。
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  • 2アジアにも分類される。
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