フェラーリ・F1-75

フェラーリ・F1-75
2022年オーストラリアGP仕様
カテゴリー F1
コンストラクター フェラーリ
先代 フェラーリ・SF21
後継 フェラーリ・SF-23
主要諸元
サスペンション(前) プッシュロッド
サスペンション(後) プルロッド
全長 未発表
全幅 未発表
全高 未発表
ホイールベース 未発表
エンジン フェラーリ066/7 1,600 cc 90度 V6 ターボ
トランスミッション フェラーリ製縦置き 8速+リバース 油圧式
重量 795kg(水、潤滑油、ドライバー含む)
燃料 シェル
オイル シェル
タイヤ ピレリ
主要成績
ドライバー モナコの旗 シャルル・ルクレール
スペインの旗 カルロス・サインツ
出走時期 2022
通算獲得ポイント 487
初戦 2022年バーレーンGP
初勝利 2022年バーレーンGP
備考 主要諸元の出典[1]
出走優勝表彰台ポールFラップ
20418124
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フェラーリ・F1-75 (Ferrari F1-75) は、スクーデリア・フェラーリ2022年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーである。開発コードは674となる。

概要

2022年2月17日にオンラインで発表された。車名の「F1-75」は、最初の量産車が出荷されてから75周年という節目の年にちなむ。 ボディ全体は濃い赤、前後のウイングが黒で塗られており、1980〜1990年代のフェラーリのマシンを彷彿させている[2]

2022年シーズン

ドライバーはシャルル・ルクレールとカルロス・サインツのラインナップを継続。 開幕前のバルセロナでのテストでは、2日目に最速タイム、3日間を通じて最多の走行距離を記録するなど好調さを見せた[3]

開幕戦〜第5戦

開幕戦バーレーンGPの予選は、ルクレールがポール、サインツが3位[4]。決勝はレッドブル勢との争いとなったが、レース終盤に相次いでリタイアしたため、ルクレールがポール・トゥ・ウィン、2位にサインツが入り2019年のシンガポールGP以来の1-2フィニッシュを飾った。また、ルクレールはファステストラップも記録したことにより、自身初のハットトリックを達成した[5]

第2戦サウジアラビアGPの予選は、ルクレール2位、サインツ3位[6]。決勝の序盤はセルジオ・ペレスに先行を許すが、ピットインとセーフティカー導入のタイミングにより、ルクレールがトップに立つ。レース終盤までリードしていたが、再びセーフティカーが導入されたことにより、残り10周はマックス・フェルスタッペンとの一騎打ちとなった。46周目にトップを明け渡したあとも食らい付いたが、0.5秒差の2位となった。サインツは3位[7]

第3戦オーストラリアGPの予選は、ルクレールがポール、サインツ9位。[8]。決勝は予選で出遅れたサインツがハードタイヤでスタートしたものの、5つ順位を落としたうえに2周目にコースアウトしリタイアを喫する。ルクレールは終始レースをリード、開幕戦以来のポール・トゥ・ウィンを達成。ファステストラップと全周ラップリーダーも記録したことにより、自身初のグランドスラムを達成した[9]

第4戦エミリア・ロマーニャGPの予選は、ルクレールが2位、サインツは10位[10]。翌日のスプリントはルクレールがスタートでトップに立ったが、20周目に交わされ2位。サインツは追い上げて4位だった[11]。決勝はスタートでルクレール・サインツ共に出遅れたうえ、サインツはダニエル・リカルドに接触されコースアウトし2戦連続のリタイア。ルクレールはレース終盤にソフトタイヤで2位のペレスを追撃したが、残り10周のバリエンテ・アルタの縁石に乗り上げスピン。フロントウイングを破損させ、再びピットイン。最終的に6位でレースを終えた[12]

第5戦マイアミGPの予選はルクレールがポール、2位にサインツでフロントローを独占した[13]。決勝はスタート直後にサインツはフェルスタッペンに交わされポジションを落とした。さらに10周目にはルクレールもフェルスタッペンに交わされポジションを落とし、その後は徐々に差を広げられる展開で勝機は見出せず、ルクレール2位、サインツ3位でレースを終えた[14]

記録

4(key)

No. ドライバー BHR SAU AUS EMI MIA ESP MON AZE CAN GBR AUT FRA HUN BEL NED ITA SIN JPN USA MXC SÃO ABU ポイント ランキング
2022 16 モナコの旗 ルクレール 1 2 1 2 6 2 Ret 4 Ret 5 4 2 1 Ret 6 6 3 2 2 3 3 6 6 4 524* 2位*
55 スペインの旗 サインツ 2 3 Ret 4 Ret 3 4 2 Ret 2 1 3 Ret 4 4 3 8 4 3 Ret Ret 5 2 3

脚注

[脚注の使い方]

注釈

出典

  1. ^ 『AUTOSPORT 特別編集 2022 F1全チーム&マシン完全ガイド』株式会社三栄、2022年3月4日、40,41,42,43頁。 
  2. ^ “フェラーリ、2022年型F1新車”F1-75”を発表。赤+黒の1980〜90年代を彷彿とさせるカラーリングに”. jp.motorsport.com (2022年2月17日). 2022年7月11日閲覧。
  3. ^ “F1分析|2022年F1、勢力図”初”分析。バルセロナテストで見えてきたこととは?”. jp.motorsport.com (2022年3月1日). 2022年7月11日閲覧。
  4. ^ “今季初PPはルクレール「良い気分だ!」フェルスタッペンはQ3で失速 僅かに及ばず / F1バーレーンGP《予選》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年3月20日). 2022年7月11日閲覧。
  5. ^ “レッドブル、燃料問題でWリタイヤ! フェラーリが3年ぶり1-2!角田裕毅は逆転入賞 / F1バーレーンGP《決勝》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年3月21日). 2022年7月11日閲覧。
  6. ^ “ペレス、悲願の初PP!衝撃のハミルトンQ1敗退とシューマッハ大事故を経て / F1サウジアラビアGP《予選》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年3月27日). 2022年7月11日閲覧。
  7. ^ “激戦再び…フェルスタッペン、0.5秒差でルクレールを撃破「良いレースだった!」F1サウジアラビアGP《決勝》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年3月28日). 2022年7月11日閲覧。
  8. ^ “2度の赤旗、ルクレールが今季2度目のPP!フェルスタッペンは落胆 / F1オーストラリアGP《予選》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年4月9日). 2022年5月19日閲覧。
  9. ^ “ルクレール圧勝!フェルスタッペン、今季2度目DNF「許されない」燃料漏れ / F1オーストラリアGP《決勝》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年4月10日). 2022年5月19日閲覧。
  10. ^ “5度の赤旗、フェルスタッペンが雨のイモラで今季初ポール!角田裕毅は無念 / F1エミリア・ロマーニャGP《予選》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年4月23日). 2022年5月19日閲覧。
  11. ^ “フェルスタッペン優勝!1-3に大満足のレッドブル、角田も殊勲4アップ / F1エミリア・ロマーニャGP《Sprint》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年4月24日). 2022年5月19日閲覧。
  12. ^ “レッドブル、6年ぶり1-2!母国フェラーリは悪夢…角田裕毅は殊勲7位 / F1エミリア・ロマーニャGP《決勝》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年4月25日). 2022年5月19日閲覧。
  13. ^ “フェラーリ最前列!フェルスタッペン、ミスでPP逃すも決勝に向け「チャンスあり」F1マイアミGP《予選》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年5月8日). 2022年5月19日閲覧。
  14. ^ “フェルスタッペンが逆転今季3勝「信じられない!」角田裕毅は後退…終盤に事故連発 / F1マイアミGP《決勝》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年5月9日). 2022年5月19日閲覧。
ウィキメディア・コモンズには、フェラーリ・F1-75に関連するカテゴリがあります。
イタリアの旗 スクーデリア・フェラーリ
チーム首脳
チームスタッフ
  • イタリアの旗 ディエゴ・イオベルノ(英語版) (スポーティングディレクター)
  • イタリアの旗 エンリコ・カルディール(英語版) (車体開発責任者)
  • フランスの旗 ロイック・ビゴワ (チーフエアロダイナミシスト)
  • イギリスの旗 ラビン・ジェイン (ストラテジーディレクター)
  • イギリスの旗 ジョック・クリア (FDAコーチ)
  • 南アフリカ共和国の旗 ロリー・バーン (開発アドバイザー)
  • スペインの旗 イニャキ・ルエダ(英語版) (前ストラテジーディレクター)
F1ドライバー
F1車両
主なスポンサー
関連組織
※役職等は2023年3月時点。
  • 過去のチーム関係者
F1チーム関係者
創設者
主なチーム首脳
主なスタッフ
主なF1ドライバー
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
※年代と順序はフェラーリで初出走した時期に基づく。 ※フェラーリにおいて優勝したドライバーを中心に記載。太字はフェラーリにおいてドライバーズワールドチャンピオンを獲得。斜体はフェラーリにおいて優勝がないものの特筆されるドライバー。
  • スポーツカーレース
  • Template:スクーデリア・フェラーリ (スポーツカーレース) を参照。