ケイシー打席に立つ

ケイシー打席に立つ 1888年に歌われた共和国のバラード」(原題:"Casey at the Bat: A Ballad of the Republic Sung in the Year 1888")とは、アーネスト・セア(Ernest Thayer)作のベースボール・ポエム。1888年6月3日付サンフランシスコ・イグザミナー紙初出。コメディアンのド・ウルフ・ホッパー(DeWolf Hopper)の朗唱によって一世を風靡、その後のベースボール・ポエムの隆盛をもたらす。

梗概

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Casey at the Bat

その日ホームのマドヴィルは敗色濃厚。2対4と2点ビハインドの9回裏もあっけなく2アウトとられてしまい、しかも強打者ケイシーの前には頼りないのが2人。もうだめだとしょんぼりする観客の前で、フリンがヒット、ジミーが二塁打でつづき二塁三塁のお膳立て、打席にケイシーを迎え球場のボルテージは最高潮に達する。2球ストライクも悠然と見逃すケイシーに観客の期待は高まるが、しかしケイシーは三振に倒れてしまう。

派生作品

この詩は人気を博し様々なパロディや派生作品を生んだが、ここでは主なものを挙げるにとどめる。

参考文献

  • 平出隆 『ベースボールの詩学』 講談社学術文庫、2011年。[要ページ番号]