インドガビアル
インドガビアル | |||||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価[1][2] | |||||||||||||||||||||||||||
CRITICALLY ENDANGERED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) ワシントン条約附属書I | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Gavialis gangeticus (Gmelin, 1789)[2][3] | |||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
インドガビアル[4][5][6][7] | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Gharial[2][3][5] | |||||||||||||||||||||||||||
過去の分布域 |
インドガビアル(Gavialis gangeticus)は、ワニ目インドガビアル科インドガビアル属に分類されるワニ。現生では唯一のインドガビアル属の種である。単にガビアルとも呼ばれる。
分布
パキスタン、バングラデシュ、ブータン、ミャンマーでは絶滅した[2]。
形態
全長4 - 6メートル[7]。口吻は細長く[7]、基部の3.5 - 6倍[6]。オスの吻端は大きく八角形[6]。細長い口吻は水の抵抗を抑え、水中で素早く動かすのに役立つと考えられている[4]。
上顎に左右に27 - 29本ずつ、下顎に左右に24 - 26本ずつ、それぞれ細かく鋭い湾曲した歯がある[4]。ワニ目の現生種では、最も歯の数が多い[5]。鼻孔は前顎骨に接しない[6]。前肢では指の間の1/3のみに、後肢では趾の間の2/3に水かきが発達する[6]。
卵は長径8.5 - 9センチメートル、短径6.5 - 7センチメートル[7]。孵化直後の幼体は全長約37.5センチメートル[7]。
オスは吻端が瘤状に盛り上がる[4][5][7][6]。オスの吻端が
分類
形態や分子系統学的解析から、アフリカクチナガワニ(英語版)やマレーガビアルに近縁とされる[4][5]。本種をクロコダイル科に含める説もある[4][6][7]。
生態
水深が深く水が澄んで流れの速い河川に生息する[5][7]。大型個体は陸上でうまく活動することができない[5]。
食性は動物食で、主に魚類を食べるが、鳥類や哺乳類などを食べることもある[7]。水中で口吻を振り回し、獲物を捕らえる[5]。
繁殖形態は卵生。3 - 4月に川岸や中州の砂地に穴を掘り、産卵する[7]。卵は83 - 94日で孵化する[7]。生後8 - 12年で性成熟する[7]。
人間との関係
オスの吻端や脂肪、陰茎は、伝統的な薬用になると信じられている[2]。
人間を襲うことはないと考えられている[4]。一方、水葬者を食べるとみなされており、消化管の内容物から装飾品が発見された例もあるが、実際に死骸を食べたのか胃石として装飾品を食べたのかは、不明とされる[4]。
土砂採掘や製紙業のパルプ排出などによる生息地の破壊、漁業による混獲および網を破壊する害獣としての駆除、食用や皮革目的の乱獲などにより、生息数は激減している[2][5][7]。卵を採集し、人工孵化させた個体を生息地に放流する試みが進められている[2][7]。一方、元々の生息環境が消失していることや飼育に多額の費用が必要になるため、未成熟な個体を放流していることから放流後の死亡率が高く、あまり効果をあげていない[2][5]。
画像
- オスの吻端
脚注
- ^ Appendices I, II and III<http://www.cites.org/>(accessed Dec 10, 2015)
- ^ a b c d e f g h i j Choudhury, B.C., Singh, L.A.K., Rao, R.J., Basu, D., Sharma, R.K., Hussain, S.A., Andrews, H.V., Whitaker, N., Whitaker, R., Lenin, J., Maskey, T., Cadi, A., Rashid, S.M.A., Choudhury, A.A., Dahal, B., Win Ko Ko, U., Thorbjarnarson, J & Ross, J.P. 2007. Gavialis gangeticus. The IUCN Red List of Threatened Species 2007: e.T8966A12939997. doi:10.2305/IUCN.UK.2007.RLTS.T8966A12939997.en. Downloaded on 10 December 2015.
- ^ a b c d Gavialis gangeticus. Uetz, P. & Jirí Hošek (eds.), The Reptile Database, http://www.reptile-database.org, accessed August 13, 2015
- ^ a b c d e f g h i 青木良輔 「素早く魚を捕らえる インドガビアル」『週刊朝日百科 動物たちの地球 両生類・爬虫類5 リクガメ・ワニほか』第5巻 101号著、朝日新聞社、1992年、150-152頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l 青木良輔 「インドガビアル」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、198頁。
- ^ a b c d e f g 松井孝爾 「インドガビアル」『原色ワイド図鑑3 動物』今泉吉典、松井孝爾監修、学習研究社、1984年、151、184頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 長坂拓也 「インドガビアル」『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』千石正一監修 長坂拓也編著、ピーシーズ、2002年、159頁。
- ^ 特定動物リスト (動物の愛護と適切な管理) (環境省・2015年12月10日に利用)
関連項目
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